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作家 松沢直樹のブログ
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おめざといっても、相変わらず出先で徹夜。
果たして「おめざ」という言葉が適切かどうかは定かではありませんが、なにはともあれ締切りはやってくる。

原稿書く時は、甘い物を少々いただくと非常に効率がよろしいので、今日は作家の金沢京子先生にいただいた千葉の隠れた銘菓・落花生甘納豆をいただきながら、時速3200文字で原稿を書いております。

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金沢先生、結構なお品物をありがとうございます。

甘納豆といえば、小豆や花豆が相場と決まってるものだと思っていたら、ピーナッツ甘納豆も非常に上品な風味で素晴らしい。

ピーナッツバターみたいな濃い風味なのかなと思っていたら、ピーナッツの濃厚な風味はあるものの、決してしつこくなく上品な風味。「豆」本来の風味とピーナッツのこくが見事なコントラストを作り出してます。

緑茶にもコーヒーにも合うし、製菓材料に使うと新風味のデザートができそう。今度なにか作ってみようかな。まずはとりあえず目の前の原稿やっつけてから

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携帯向けのミステリ小説が、au公式サイトで発売になったのを忘れてました。
au携帯をお持ちの方は、ぜひ一度ご覧くださいまし。

EZトップメニュー→カテゴリで探す→電子書籍・コミック・写真集→小説・文芸→ファンタジー専門!→作家名で探す→松沢直樹


■真実に微笑みを(6・4発売)
the assassin
¥420

教会の奉仕者として活動する頼子は、
仕事を失って、酒浸りの生活を送る男・吉住を、
保護のために教会へ招き入れる。

だが、吉住は、頼子が信頼を寄せる関根神父に
接触を図ろうとする暗殺者だった。
すさみきった吉住に、献身的な奉仕を続ける頼子。
吉住はその姿に心を開き、回復していく姿を演じながら
着々と関根神父暗殺計画を進めていく。

そして、教会の聖堂でのミサに、
スーツ姿で現れた吉住は、ついに頼子の目の前で、
関根神父へ銃を向けるが……

隠されてしまった純粋な愛が生んだ悲劇。
交錯する憎悪がたどりついた真実がもたらす
希望と心の再生を描いた
ピカレスク・ミステリー


内容はさておいて、カバー写真がかっこいいんだこれがまた。
版元さんの許可もらってないんで、ここにのっけられないのが残念ですけど、アクセスするとプレビューできるみたいなので、よかったらぜひ

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例のごとく、スタジオで撮影したあとの食材を使って料理。
スマトラカレーを作ることに。といっても、スマトラカレーって、数時間煮こむ料理なので、とても短時間で作るのは無理。

おまけに数十種類のスパイスを使うので、材料が足らない。
ちょっと難しいと思うのだけど、なんとか再現してみることにしました。
精密な油絵と、鉛筆でさらさらと・ラフデッサンしたほどの出来上がりの違いがありますが、本物に近い方向の味がします。

そもそも、スマトラカレーってのは、インドネシアのスマトラ島に伝わるカレーのことで、日本には、第二次大戦後に入ってきたものだといわれています。

スマトラ島は、第二次大戦前はオランダの植民地で石油資源が豊富でした。
このことから、1942年に世界から石油の輸出を禁止されて経済封鎖を受けた日本が、軍隊を投入して「パレンバン」という都市にあった製油所を制圧した過去があります。

その当時、制圧作戦に投入された日本人兵士が日本に帰る際に、スマトラカレーの作り方を各々の家庭に伝え、全国に広がっていったのが、日本の家庭に普及する本格的なきっかけになったのではないかといわれています。

戦争がきっかけで、代々受け継がれる幸福な味を家庭にもたらしたっていうのも、皮肉な話ですけど、おいしさと同時に、食べ物のありがたみや、平和のありがたみをどこかで伝えていけたらいいですよね。

(もっとも、彼の地は、インドネシアの独立のために、第二次世界大戦が終わった後も日本に帰らずに残った日本人兵士が多数いらっしゃったそうなので、スマトラ経由で、日本の家庭にカレーが普及していったのかどうかは、裏づけが取れる資料は、僕は知りません)

カレー自体、実は明治時代から日本にありました。
とはいえ、当時のカレーは、インドから直接入ってきたものではなく、インドを統治していたイギリスから伝わった「西洋料理としてのカレー」でした。

旧日本帝国海軍が採用していた「海軍主計兵調理術教科書」という、軍艦に乗る海軍兵の航海に備えた料理教科書の中に、カレーの作り方が記されています。

当時の旧日本海軍は、イギリスを模範としていましたので、おそらく海軍内で給食として出されていたカレーは、イギリス経由で伝えられたことは容易に想像できます。

(ビーフシチューを模倣して、当時の海軍付の料理長が、「肉じゃが」を発明したという話が信憑性のある話として伝わっていますから、おそらく間違いないでしょう。

ちなみに、長期航海していると、曜日の感覚がなくなってしまうため、兵士の時間感覚を正すため、金曜日はカレーを夕食に出す習慣がありました。この習慣は、現在の海上自衛隊にも引き継がれているそうです)

このことから、少なくとも日本が第二次世界大戦に突入するまでには、カレーが作られていたことになります。

とはいえ、長期航海に耐えなければならない海軍兵が家庭に帰還するのは、そうそうなかったでしょうから、日本中の一般家庭に普及するのは、やはり昭和に入ってからのようです。

僕の憶測なのですが、日本の家庭にカレーが普及したのは、おそらくこのスマトラ島のカレーの作り方なのではないでしょうか。

日本で、今でも一般的に作られているカレーは、じゃがいもを使いますが、そもそも、インドやイギリスでアレンジされたカレーは、じゃがいもを使う作り方がありません。

じゃがいもを使うのは、当時オランダの植民地だったスマトラ島の食習慣に一致しますし、どちらかといえば、さらりとした風味のスマトラカレーは、昔の家庭で食べられていたカレーとよく似ているような気がします。

ということは、日本的なアレンジをしても、簡単でじゅうぶんおいしいカレーが作れるということかな?

スマトラカレーは、20種類以上のいためたスパイスを使い、焙煎されたスパイスの黒っぽい色が特徴のカレーです。
この工程をはしょって、短時間でなんとかすれば、似たようなものが作れるかも

てなわけで、早速チャレンジしてみました。
ふむ、本格的なものには程遠いですが、本物に近い味になってますね。

以下、作り方の例を
(材料も、作り方も松沢のアレンジですので、正統な作り方を知りたい方は、他の資料を参考にしてくださいね)

★材料

たまねぎ3個  みじんぎり   
にんじん2本  すりおろし   
じゃがいも   小さめにカット
さつまいも1本 すりおろし

にんにく、しょうが、チリパウダー、黒胡椒、コリアンダー、クミンシード、ナツメグ、クローブ、タイム、ローレル、ターメリック、レモングラス、カルダモン、シナモン

バター大さじ1
カッテージチーズ(ヨーグルトでも可)100cc
鶏胸肉300グラム
削ったかつおぶし1パック

★作り方

1;鍋に、たまねぎのみじん切り、にんじん、さつまいものすりおろしたもの、にんにく、しょうが、バターを加えて、弱火で日が通過するまで炒めます。

こうすると、火が早く通る上に、素材の旨みが早く引き出されます。ガス代も節約になりますし、非常にお徳。

さつまいもは、入れなくてもいいんだけど、あまりにもスパイスの刺激が強くなるので、マイルドな風味を好まれる方はぜひ。僕は辛いものは苦手じゃないのですけど、入れた方がコクが出て好きですね

2:カッテージチーズ(牛乳を酢で固めたものをしぼって水分を切ったものを代用・豆腐を崩したみたいな感じになります)を加えて3分ほど炒め、スパイスの半分を投入

3:野菜に火が通ったら、水を加えて煮たたせた後、弱火に落として、削ったかつおぶしを投入して、味をなじませます。

4:フライパンに、刻んだ鶏肉を皮目を下にして敷き、弱火であぶります。

5:脂が出てきて、火が通りはじめたら、残り半分のスパイスを加え、焦げないように5分炒めます。

6:香ばしい香りがしてきたら、鍋の中にフライパンでローストしたスパイスと鶏肉を投入。
(フライパンに付いた焦げたスパイスは、鍋の中のスープで洗って、お鍋に戻しましょう。そのままフライパンをシンクで洗うと、非常においしいところを捨てることになりますし、環境にもよろしくありません)

7: 2分ほど強火で煮たら、そのまま火を止めて、塩を加えて味を調えて完成。(冷めていく段階で、味がさらに深みを増しますし、そのままコンロにかけてたらガス代も馬鹿になりませんので、こういった方法で熟成した味を引き出します)

★さらにおいしく作るために

カレーのスパイスは、ターメリック(カレーの色)とクミン(カレーのあの香りがするスパイスです)が基本。
これをベースにして、香りがするスパイスや辛味のスパイスを配合して、色々レシピを考えると楽しいです。

スパイスが手に入らなかったら、市販のカレーパウダー(100円ショップで手に入る)に、にんにくとしょうが、こしょう。唐辛子でも、似たような感じの雰囲気になると思います。(市販のカレールーを使う場合は、少し量を減らして、しょうがやにんにくといった香味野菜を増やすといいでしょう)

ブイヨンのかわりに鰹節を使ったのは、ちゃんと理由があります。
もともとインドネシアのカレーは、畜肉ではなく、魚を出汁に使うことが多いから。(モルジブという国では、モルジブフィッシュという、鰹節に良く似た魚の干物をカレーに使います)

お肉は鶏肉を。かの国は、宗教上の制約もあるので、豚肉の入ったカレーはないはず。

かといってイスラム教圏の国でよく食べられている羊肉は日本では一般的ではないので、安価に手に入る鶏肉を使ってみました。

材料をすりおろしてあるので、短時間できちんとした味が出ていて、思ったほど辛くない。と思ったら、後から利いてきました。ううう、ファイヤ~!! 

でもクセになる味ですな。ベジタリアンの方とかには、お肉の代わりに、ヒヨコ豆とかレンズ豆を使うといいかも

付け合せは、インドの無発酵パン チャパティ。

これもアレンジして、小麦粉ときなことごまの粉を混ぜたものに、ベーキングパウダーを混ぜてこねて、フライパンで焼いたものですが、なかなかほくほくした感じでおいしかったです。

ほんとは、ゆるゆるな生地(広島風お好み焼きくらい)をおたまですくって、フライパンで薄く焼き上げるのですけど、めんどかったので、どん! といった感じの固めの生地を焼きました。

写真は、若者仕様。 そうだよね。食べ盛りだからごはんも一緒に食べたいよね 俺は、これだけ食べたら胃もたれ必至だけど

食後は、チャイ(ミルクで紅茶を煮出し、スパイスを加えたもの・スパイスはシナモンとクローブにローズヒップを少しくわえたオリジナルブレンド。

シナモンがミルクの臭みを消してくれて、紅茶とクローブがミルクのほのかな甘味を引き出して、独特な東洋的な香りとこくを引き出してくれていますねえ。 
おまけに、この組み合わせが、ロースヒップの中に隠れている官能的な薔薇の香りを引き出してくれます。このレシピは記録しておきましょう。

おそらく古今東西、誰も口にしたことがないおそろしくリッチなバラの香りが漂うチャイになりました。(インド人どころか、マハラジャもびっくりっす)紅茶葉はダージリンを使いました。

しかしまあ、若手連中 もくもくと食べるようになったよねえ。みんな好き嫌いもなくなったし、いいことだ。

ダイエット中の若手女子が「やっと1キロ減ったのに、おいしいもの並べられたら拷問です」などと言ってましたが、そういう時に限って、おいしいものを作りたくなるのが松沢のひねくれたところなのだよ。うぷぷ

Colorqrcode1 僕がストーリーを書いてるネット小説COLORが携帯でも読めるようになりました。
とりあえずドコモ対応だけど、さっきAU携帯からアクセスしてみたら、ちゃんと読めるみたい。
ブックマークしていただいて、お出かけの際は、携帯からアクセスしてくださいませ。

上のQRコードからアクセスできない方はこちらからどうぞ

http://www.color-story.com/i/

 


キャッシング比較
ならくらべる君

原稿5本入稿。徹夜に引き続き、早朝から諸々の仕事を終わらせたら、早くも9時。

 

そのまま事務所を出て、以前から交流をいただいてる作家さんにお会いするために、津田沼へ。

津田沼、懐かしいっす。
実は昔、津田沼界隈に住んでいたことがあったのさ。
今から10年以上も前の話だけどさ。

当時はバブルの余波で、ドーナツ化現象(家賃の高い都心を避けて、郊外に人が移り住むようになること)が真っ盛りだったから、地元文化と乖離した新興住宅地っていう雰囲気があったかな。

さすがに10年も経つと変わるようで、古くから地元にあったものと、東京あたりから流れ込んできたものがなじんで、一つの風景を作ってました。
船橋を越えると、それなりに懐かしい場所も総武線の電車の中から見えたりして、感慨深かったですけど。

さてさて津田沼に。
事前にメールで、お待ち合わせの時間をお知らせさせていただいていたのだけど、お迎えいただく形になってしまって恐縮。

せっかくだから、お話をうかがいながら、お食事しつつ、あわよくば昼飲みできるお店をと思ったら……あらら今日って日曜だったんだよね。

その手のお店って、日曜は夕方からオープンというお店が多いんだよなあ。
てなわけで、昼からやってる駅裏のアーミーズバーへ。

カジュアルな感じなお店でしたけど、なかなか居心地のいい雰囲気。タコスやらチョリソーをいただきながら、テキーラを飲みつつ、お話をうかがいました。勉強になること多々。
お話も盛り上がって、気がついたら夕方の4時。

僕がテキーラばっか、ぱかぱか飲んでたので、ロシア人留学生(らしき)若い子たちが、「酔っ払いだ」とひそひそ話してましたね。(聞こえてたんだぞ~)

リアルにお会いした方から「松沢の段取りの悪さ」は定評がありますが、夕方からの仕事入れたままにしてました。
あちゃ~お時間たっぷりいただけるんなら、今日の仕事は別の日に移動しておけばよかった。

入稿前でお忙しいってお聞きしてたので、こんなにお時間をいただけるとは思わなかったのだけど、事前にうかがっておくべきでしたね。

売れないフリーライターの用事なんて、元来、時間の都合は、いくらでもつくものがほとんどだけど、今日に限ってエライ人が同席する会議が入ってたりして。

盛り上がってきた時に無粋でしたが、やむなく東京へ戻ることに。(本当は夕方からの方がおいしいお店が一杯あるんだよね。残念……)

せっかくの機会だからということで、東京まで戻る電車にご一緒いただいて、色々とお話をうかがわせていただきました。(なんだか本当にすみません。ありがとうございました)

ご著書とお菓子をプレゼントしていただいて、なお恐縮。

品川で、ご挨拶させていただいて、解散させていただいたのですけど、慌ててかけつけた会議は30分で終了。

あいたたた……ふだんは3,4時間はみっちりかかる会議なのに、なぜに今日に限ってそんな短時間で決着するかね。それだったら電話で結果聞くだけでも良かったような。

「時間をきっちり空けておけというお達し」をもらったので、出かけてきたのに……さすがに不服を申しましたら、資料用の本とか文庫本を好きなだけ持っていっていいというお話が。ありがたや。
吉村昭 大先生やら、吉田脩一さんやら、池永陽さんの小説本をもらって手打ちに





なんだか自分の段取りの悪さで、ことごとく貴重な時間を逃してしまった一日でしたが、いい勉強になった一日でした。

追伸
先生、東京までご一緒いただいて、ありがとうございました。



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プロフィール
HN:
松沢直樹
年齢:
56
性別:
男性
誕生日:
1968/03/03
職業:
著述業
趣味:
冬眠
自己紹介:
沈没寸前のコピーライター ライターです。ヤフーではなぜか「小説家」のカテゴリにHPが登録されてますが、ぢっと手を見る日々が続いております。
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