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作家 松沢直樹のブログ
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気がつけば金曜日

諸々のお仕事で東奔西走する一週間でしたな。
日記の更新が滞ったのは一日中外に出て
ぐるぐるあちこち回る日が多かったためです。
ご容赦くだされ

今週に入って、なんだか急に暑さが穏やかになってきたね。
もちろん暑いには変わりないんだけどさ。
夕方くらいになると、少し秋めいた感じがするようになった。

立秋を過ぎたから、それも当たり前なのかな。

取材先で打ち合わせしたりした後
魚屋さんの近くを通ると、
この時期にしては大ぶりのさんまが売られていたりして、
一足早い秋の訪れを感じたりしております。

今年は異様な暑さのせいか、
すっかり食欲をなくしてしまいました。

できるだけスタミナのつくものや、
季節を感じられるものをいただくようにして、
心と体を癒しております。

この前の水曜も、魚を売りにした
某居酒屋さんに入ったのですけど、
公魚(きみうお)のお刺身と鹿児島の焼酎に
すっかり癒されました。

公魚っていうのは、ホウボウというお魚の別名

ホウボウってお魚は、なんとも不思議な姿をしてます。
砂底に住んでいて、カラフルな胸びれを広げながら
(なんか往年のジュディオングさんみたいだ)

その脇についた脚のようなもので、
歩き回りながら餌を探すお魚なんですな。

ウィキぺディアに写真資料があったので、ご参照くだされ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A6%E3%83%9C%E3%82%A6

携帯から見てる方はご覧になれないかも。ごめんなさい

ちなみに、「わかさぎ」という川魚も、
公魚という字を当てています。

これは、味がよいことから、
その地方を治めるお殿様に献上したことから、
この字が当てられるようになったとか。

ホウボウもどうやら、そのような由来があるようです。

ホウボウを公魚と呼ぶのは、東北や北陸地方の
習慣といわれていますが、
江戸でも、よい型の物が水揚げされると、
将軍様に献上されていた時代があるそうで、そのことから
公魚と呼ばれていたのだとか。

ほんとは冬が旬のお魚ですが、
夏場でもじゅうぶんおいしい。

むしろ冬に比べて脂が少ない分、
僕はこの時期のお造りが最高に好きです。

さてさて、一品目にいい肴にあたったので気をよくして、
次々追加。

鮎の一夜干し、まとうだいの刺身、いとよりの刺身、
まぐろ赤身のヅケなどをいただく。いずれも美味でございました。

特に鮎の一夜干しは、いい風味でしたな。
注文すると、七輪を持ってきてくれて、
網の上であぶりながらいただけるのも、またよろしい。

和歌山の熊野川産と名が打ってありましたが、
どうやらほんとらしく、焼けた鮎をいただくと水苔の香りがしました。

魚介類って、お肉なんかと違って、
素材をほぼ全部食べることになることことがほとんどですから、
魚がどんなものを食べていたかによって、
味の違いがはっきりと出てきます。

(料理人の中には、大型の魚は自分でさばいて、
胃の中に残っているものを調べて、調理法を変える人もいます)

鮎は、小さい頃、虫などを捕食して成長した後は、
川底の石に生えている苔を食べて過ごします。

大人になった鮎の口は、ちょうどヤスリのような形をしていて
川底の苔を上手に削って食べるんですな。

子どものころに、夏場になると川にもぐって遊んだりしたのですけど、
鮎が苔を食べた後って、
ちょうど柳の葉っぱのような形の跡が石につくんですね。

その後を見つけたら、鮎がいる証拠。
潜って銛で刺して捕まえたりしたもんです。

とはいえ、そんなことは昔の話。
今、巷に出回っている鮎は養殖のものがほとんどです。

きれいな水の中で跳ねるように育った水苔の香りがする鮎なんて、
値が張る料亭にでも足を運べば話は違うでしょうが、
東京では、しがない物書きの口に入ることはまずありません。

養殖物も最近は変わってきましたが、やはり干したり冷凍したりすると
鮎が食べていたらしい配合飼料のようなにおいがする物に
多々出くわします。

それもまた興ざめなので、いかがなものかなあ…と思っていたら
これまたすごいものが出てきたので、すっかり驚いた次第です。

酒も体調に合わせて、焼酎の蕎麦茶割りにしたのですが、
これがまた鮎の焼き物によく合う。
乾煎りした蕎麦茶の香りと、水苔の香りをまとった鮎の香ばしい香りが
マッチして実にうまい。

一緒に頼んだ肴をつつきながら、杯を重ねるうちに、
すっかり元気を取り戻しました。

これで一品500円~600円程度
他にも馬刺しや、京都のお漬物などを締めにいただいて、
2人で散々飲んで、お会計は5000円ほどでございました。

しかしまあ、東京の真ん中で、こんな品をこの値段で出してたら、
原価われするんじゃねえの、なんて思っていたら、
会計を済ませた時に店長さんが応対してくれて曰く、
某大手チェーンの経営なんだとか。

なるほど、資金力と物流システムを持ってるから、
これだけ安くできるんだろうね。

これじゃ、一人で仕入れて、経営しているような小料理屋さんとかは、
よほど特化しないとお店やっていけなくなるだろうな。

料理の世界は、素材の目利きと腕で食えた時代がありましたが、
どうやら相当上手に、そろばんをはじけない時代になったってことですな。

安くおいしいものがいただけるのは、呑み助としては有難かったですが、
資本主義の弱肉強食の面を垣間見たようで、
ちと興ざめした次第でやんした。

うーむ、それにしても世知辛い世の中になったものよのう

時代は、確実に変わりつつあるようです。

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プロフィール
HN:
松沢直樹
年齢:
56
性別:
男性
誕生日:
1968/03/03
職業:
著述業
趣味:
冬眠
自己紹介:
沈没寸前のコピーライター ライターです。ヤフーではなぜか「小説家」のカテゴリにHPが登録されてますが、ぢっと手を見る日々が続いております。
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