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作家 松沢直樹のブログ
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ドイツで日本酒が浸透しているらしい。
日本食レストランだけじゃなくて、あちらのレストランにも日本酒を取り扱うお店が増えているのだとか。SAKEという言葉が欧州で定着しはじめているのをみると、ブームを通り越して、日本酒が日常の風景になりはじめているということだろう。

最近、良質な日本酒が増えていることを、以前の日記で書いた。
一般消費量がさほど増えないのに、どうして増産が続いているのかと思ったら、輸出が増えているってことなのかな。
ドイツ以外にもオーストラリア、北米、フランスでも飲む人が増えているらしい。

そういえば、仏の料理人の兄さんに、もつの煮込みと熱燗を試させて大絶賛されたことがありましたっけか。
製造方法こそ大筋で変わってはいないものの、原料の酒米の芳醇な香りを引き出す方法が採用されるようになってきているから、ワインに親しんだ欧州でも親しみやすくなっているんでしょうね。

そもそも日本酒のように、酸味が少ない醸造酒というのは、白身の魚の刺身のような淡泊な肴から、肉類のような濃厚で脂肪分の多い肴までよく合います。大量生産されている酒で、これだけ多くの料理に合う酒というのも世界的に珍しいのではないでしょうか。

日本酒がはじめてという外国のゲストに、よく辛めの日本酒とチーズの味噌漬けとか、豆腐の紅麹漬けなんかを添えて出すことが多いですが、総じて味噌をつけられた記憶がありません。

どうせならこのまま輸出が増えて、原料の酒米を増産できる体制にこぎ着けてほしいですね。

日本酒の原料になる酒米の栽培に適している水田は限られているから、一概には言えないのだろうけど、水田の作付け面積が増えれば、水害の防止や環境問題にも非常に有益ですので。

日本は、ほぼ中央に高い山がそびえたっているので、雨が降ると森が蓄えきれなかった水が平野部にあふれ出すことになる。

日本は、食料確保のために山麓部から平野部に、千年以上の時間をかけて水田を開発してきたんだけど、結果として水田が貯水池の役割を果たしてくれるようになったため、水害や夏場の急激な気温の上昇を防いできた実態がある。

戦後アメリカとの外交問題の中で、余ったお米を輸出することを禁止されたから、日本はやむをえず減反政策を実施して水田を閉鎖せざるを得なくなったんだけど、こういった形で水田を復活させることができれば、環境問題を改善できる可能性がある。

もちろん外貨獲得手段を増やせることになるし、長年果たせなかったお米の大規模な輸出を解禁に持ち込める可能性がある。

なんだかんだいいながら、どんな文明国の人間でも飯を食わなくていい人間は一人もいないわけなんで、食料を大量に供給できる国というのは非常に強くなります。
日本を攻めれば輸出がストップになって自国が干上がるとなると、おいそれとはどこの国も不用意なことはできなくなるでしょうから。
自衛隊を海外派兵する必要もなくなるでしょうし、アジアの軍縮につなげられる可能性も出てくる。平和的なお話でまことに結構。

当然ここまでくると、民間だけの力だけじゃどうにもならない部分が出てくるはずなんで、政府の偉い方もぜひ積極的に取り組んでほしいですな。
ナントカ還元水とか飲んでないで、日本酒で晩酌でもしながら、農政、外交戦略の一環として、てこ入れを図ることを考えていただければこれ幸いです。

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プロフィール
HN:
松沢直樹
年齢:
56
性別:
男性
誕生日:
1968/03/03
職業:
著述業
趣味:
冬眠
自己紹介:
沈没寸前のコピーライター ライターです。ヤフーではなぜか「小説家」のカテゴリにHPが登録されてますが、ぢっと手を見る日々が続いております。
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